ストックホルム旧市街の裏路地

こんな所ですれ違うとしたらどんな人だろう?
あぶなそうな奴だったらどうするか?
なんて考えながら路地の一番奥に立ってみた
誰かとすれ違うまで待ってみるか
印象とは違いそんな気にさせる路地だった

しかし、人が来ない通りで
かなり待っても誰ともすれ違わない
帰りたくても帰れずにいると
救いの神様が舞い降りてきた
幸せの象徴と言われるこの鳥は
その時の僕を救ってくれた
ストックホルム旧市街の裏路地ですれ違ったのは
ハトだった

やっと帰れる
ハトに逃げられない様にゆっくり歩いていた僕は
人に見せられないくらい変だったろうな
誰もいなくて良かった